概要
本サービスで多く利用されると思われる,仮想マシン(Azure のサービス名はVirtual Machines)の作成を最低限の構成で行う一例です.
1.サービスを選択する
- まだサブスクリプションをお持ちでない場合は,事前に以下サイトよりサブスクリプションを申請してください.
- UTokyo Azure新規利用申請ページ ※学内ネットワークからのアクセスに限定.UTokyo Account 所持者のみログイン可
- Azure portalにUTokyo Accountでログインし、リソースの欄に申請したサブスクリプションがあることを確認してください.(新規申請された場合は表示されるようになるまで時間がかかります)
- Azureサービスの一覧の中から
Virtual Machines
を選択します.- 一覧に無い場合、画面上部にある検索欄で検索するか,一覧の右にある
その他のサービス
を選択、左側にあるリストからコンピューティング
を選択すると,右側に表示されるメイン画面のInfrastructure as a Service(IaaS)
の中にあります.
- 一覧に無い場合、画面上部にある検索欄で検索するか,一覧の右にある
- Virtual Machines のメインページが表示されたら,
+作成
をクリックします.
補足:どの方法で仮想マシンを作成するかの選択肢が出てきますが,以下Azure仮想マシン
を選択したものとしています.
2.仮想マシンを構成する
補足:説明のない項目は,基本的に初期設定のままで構成することを前提としています.
基本パート
プロジェクトの詳細
- サブスクリプション:事前に申請したサブスクリプションがすでに設定されていますので、通常はそのままで問題ありません.設定が無い場合はサブスクリプションが作成完了しているかどうか確認ください.
- リソースグループ:ここでは新規に
resource_group
というリソースグループ名で作成し,以下に作成される各リソースをまとめます.まとめられたリソースは,権限の継承や削除などを一括で対応することが可能となります.
インスタンスの詳細
- 仮想マシン名:仮想マシンをAzure Portal 内で管理する際の名称です.わかりやすい名称を入力してくだささい.ここでは
testmachine
と入力しています. - リージョン:仮想マシンをどの地域(リージョン)にあるデータセンターにデプロイするかを指定します.使いたい機能が特定の国のリージョンにしかない場合は,その国のリージョンを選択ください.パブリッククラウド上での情報管理に不安がある場合は日本国内(
Japan East
かJapan West
)のリージョンを選択することも可能です. - 可用性オプション:特段の必要が無ければ
インフラストラクチャ冗長は必要ありません
を選択してください. - イメージ:利用したいOSを選択してください.ここでは ubuntu OS を選択しています.
- サイズ:CPUコア数やメモリ量などの組み合わせを選択してください.右側にある金額は,それを選択した際にかかると予想される費用試算(月額)です.その他の選択や利用状況により増減するので、ご参考程度にお考え下さい.
管理者アカウント
認証の種類がSSH公開キー
になっていない場合は必ずSSH公開キー
を選択してください.安易なパスワードを設定するとすぐに侵入されます。そのような事件が後を絶ちませんので「パスワード」は選択しないで下さい。
ヘルプ:すでにお使いのSSH公開鍵を使いたい場合
SSH 公開キーのソースを既存の公開キーを使用
に切り替え,SSH公開キー欄に,使いたい公開キーをコピー&ペーストしてください.
受信ポートの規則
ここでは初期設定のままで進めます.既にご希望がある場合は設定を変更してください.
ディスクパート
VMディスクの暗号化
ここでは初期設定のままで進めます.既にご希望がある場合は設定を変更してください.
OSディスク
- OSディスクサイズ:いくつかのサイズから選択できますので,必要な容量を選択ください.
- OSディスクの種類:初期選択の
Premium SSD
は Standard HDD の約3~5倍,Standard SSD
は約2倍の費用がかかるので.ディスクに高性能を求める構成でなければSatndard HDD
をご選択ください.
ネットワーク,管理,監視,詳細,タグの各パート
ここでは初期設定のままで進めます.既にご希望がある場合は設定を変更してください.
確認及び作成パート
構成内容の検証結果,1時間ごとの予想費用,使用条件及びここまで設定してきた内容の詳細の確認の画面が表示されるので,問題が無ければ画面左下の確認及び作成
ボタンをクリックしてください.
3.仮想マシンを作成する
確認及び作成
をクリックするとVM作成が実行されます.
優先する電話番号
:本学の本件契約担当の番号が自動入力されています.そのままで問題ありません.- SSH鍵の新規作成を選択した場合,SSH鍵ペアの秘密鍵をダウンロードするかどうかの選択が表示されるので,ダウンロードしてください.リモートから初期アクセスする際にこの秘密鍵を使ってログインします.作成した仮想マシンにログインするリモート端末の適切な場所に,秘密鍵を事前に配置してください.
デプロイが完了しましたと表示されたら作成終了です.
4.仮想マシンにログインする
リソースに移動
または仮想マシンリソース名のリンクをクリックすると,割り当てられたグローバルIPアドレスが画面右側に表示されていますので,そのIPアドレスに対してご自身の端末からSSHログインを行いログインできたら完了です.
ssh -i [ダウンロードした秘密鍵] azureuser@[IPアドレス]
ログイン成功後は必要に応じて,作業用アカウントの作成や /etc/sudoers の編集などを行ってください.
補足.仮想マシンの一時休止
仮想マシンはそのままにするとCPU,GPUやストレージの利用に課金され続けるので.常時起動が不要な場合,利用しない時間は仮想マシンを止めておきます.
- 仮想マシンリソースの詳細で上部に、
停止
ボタンがあるのでクリックする.
- 確認のウィンドウが表示されるので,
はい
をクリックして停止する.
- 利用が完全に終了した仮想マシンであれば,削除でも課金が停止します.
- デプロイしたマシンから
halt
やshotdown
を実施してもマシンは停止しますが,Azure Portal のリソース上は起動したままの表示になっていますので,改めて起動したい場合は再起動
をクリックしてください.